Archive for 4月, 2010
じゅうたん祭り開催中のクレール・埃の多い部屋のカーペットについて
先日、埃の出ないカーペットの問い合わせがありました。
ご質問の内容と返答はだいたい以下の通りです。
問:静電気の発生しないカーペットがほしいのですが、そもそも静電気の発生しない素材はなんでしょうか。
答:素材としてはポリプロピレンになります。ナイロンは静電気が発生しやすいのですが通常はパイルに導電繊維を混入して静電気が発生しにくい加工を施して制電性能を持たせてあります。機能マークで制電機能付きと表示があります。ウールは繊維内部に湿気を溜め込んでいるので、静電気が発生しにくいとされていますが実際には導電繊維を混入して制電性能を高めています。いずれにしても制電マーク表示があるカーペットであれば素材に関係なく静電気が発生しにくいということです。
問:静電気が起きやすいと埃も発生しやすいのでしょうか。
答:あまり関係ないと思われます。静電気が埃を集めて目立ちやすくなるこはあるかもしれませんが、埃の発生と静電気は関係ないと思われます。
問:現在カーペット敷きの部屋が非常に埃が溜まりやすい。掃除はこまめにしているのに家具等の上に埃が目立ち、気になってしょうがない。使っているカーペットを張り替えたら埃が少なくなると考えた場合、どのようなカーペットを選んだら良いのか。
答:埃が多く発生する根本原因がわからないので、カーペットを張り替えたからと言って埃が少なくなるかは不明。ただ、現在使っているカーペットが単繊維のもので遊び毛が発生するとすれば、埃に混じって遊び毛も空気中に飛散している可能性は否定できない。
埃に混じっている遊び毛があるとすれば、遊び毛防止のカーペットを使う事をお薦めします。
埃が多い根本原因を掴んでその要因を解消することが大切ですが、もしカーペットを買い替えるなら遊び毛防止タイプを選ぶことが良いと思われます。
じゅうたん祭り開催中のクレール・ナイロンカーペットの競合規格の最安値品ご紹介
ナイロン素材のテクスチャー別最安値品のご紹介です。
耐久性の高いナイロンカーペットは、非常に多くの種類が販売されています。国内各社も出筋商品は同じ規格で競合しているのが現状です。同じ規格でも各社販売価格は異なりますし、定価が同じでも当店の販売価格には差が出るケースも多々あります。そこで当店販売価格ベースで同等品の最安値品を紹介していきます。
1.ナイロン100%レベルカット最安値品はシンコーのナチュレ 特価:2,560円/m2
甘撚りのナイロンレベルカットがやさしい手ざわりのカーペットです。粒感はほとんどなく、繊維の集まりがそのままカーペットの表情になっています。
2.3色ミックスループの最安値品はサンゲツのサンライム 特価:2,174円/m2
色ミックスのバイアス調ループカーペットの定番。中粒ループの存在感と、サンゲツならではの心地よい色のミックス感で、ロングヒットのカーペットです。パイル調4.5mmのカチッとした風合いは耐久性も抜群、しかも21色バリエーションなので、店舗からご家庭まで幅広い空間でお使いいただけます。
3.原着ナイロンの最安値品はシンコーのメッシュ 特価:2,727円/m2
原着ナイロン最安値品のループカーペットです。ハイ&ローの高低差が程良いアクセントの無地調デザインは、ブラウン系の5配色で、高耐久家庭用カーペットとして人気の商品です。原着ナイロンなので、糸の耐久性に加え、褪色性や耐薬品性能にも抜群の効果を発揮します。

じゅうたん祭り開催中のクレール・ナイロンカーペットで、グラフィックマシーンが作る複雑な柄
昨日紹介しましたハイ&ローの技法で、パイルを隠すことによって柄を作る方法ではなく、パイルを打ち込む針を左右に振ることにより変化に富んだ柄を作る機械がグラフィックマシンです。この機械を使えば、パイルを隠すことなくレベルカットやレベルループのまま柄を作ることも可能です。
その代表がサンゲツのサンアトレです。3色の糸が絶妙な間隔で配置され、パイルを左右に動かしながら打ちこんであります。レベルカットの形状で仕上がっています。
サンゲツサンアトレ
じゅうたん祭り開催中のクレール・ナイロンカーペットのハイ&ローの設定でできる柄
タフテッドカーペットの生産技法の中で最もベーシックなものは、パイル長とループの形状(カット又はループ)を自由に変更できる事です。それはタフトしながら変更ができるので、幾何学的な柄であればけっこう簡単に表現することができます。タフトマシンの製織構造は、ミシンとほぼ同じで、一定のスピードで移動していく生布にパイルを打ちこんでいく動作の繰り返しです。違うのは、パイル打ち込んだ後爪のようなもの引っかけてパイル長を形成する点です。その爪にカッターが付いていればパイルが頂点で切れてカットパイルになり、カッターが付いてなければループになります。また爪の位置(生布からの距離)を調整することによりパイル長を自由に変えることができます。この一連の変更を1回の製織で何度も指定して変えることができます。ランダムには変更できませんが、パイルを打ち込む回数に合わせて定期的に指定することができるのです。例えばパイル打ち込み5回のパイル長を5mm次の5回のパイル長は2mmになるように設定することが可能です。このような技術を組み合わせる事ににより、単純なハイ&ローやカット&ループだけでななく、格子の柄や渦巻の柄等を簡単に作ることができます。
ハイ&ローループの技術を使って短いパイルを1mm程度にしてしまうと、隣のハイループに埋もれて表面上はまったく見えなくなります。ずっと1mmにしておくと見えないままで終了してしまいますが、周りのパイルと違う色にして打ち込み回数20回に1回だけハイループに設定すると、ハイなった時だけ見えるので、ドット柄のように表現することができます。また、パイルの横方向の並びを違う色のパイルを交互に配置し、10本ごとにハイとローを切り替える設定にすれば、市松模様を作ることができます。
ドット柄の東リボーカルII

市松的スクエア柄のサンゲツサンジェミニ
じゅうたん祭り開催中のクレール・ナイロンカーペットの柄作り
ナイロンはその卓越した耐久性(特にすりきれにくさやへたりに強い)により、歩行頻度の高い商業施設やホテル向けにデザイン性の高いカーペットの素材として生産されてきました。ウィルトン等の織りカーペットはウールが多いのですが、タフテッドカーペットの柄物は、ナイロン素材を中心に生産されています。特に、単純なハイ&ローパイルのものや、特殊なタフト機のグラフィックマシーンを使った複雑な柄も多種生産されています。。タフテッドマシーンの基本的動作としては、パイルの長さを変える、カットとループを自由に設定できることが上げられますが。グラフィックマシーンに至っては、パイルを機布に打ち込む針を横方向に動かすことができます。単純に左右に針を振りながらタフトするとジグザグ模様の柄できます。この動きを、パイル長を変えたり、ループとカットを指定したりして組み合わせると、けっこう複雑な柄が出来上がります。さすがに織りカーペットのような花柄はできませんが、幾何学的な柄は得意です。
グッドホープは最も単純な動作で縦のストライプを表現しています。
色の違う糸を単純に配列して、カットとループ指定して、わずかにハイ&ローの高低差を出して風合いに変化を持たせています。
カーペット自体は糸量も多く密度が高いので、高級なカーペットとして仕上がっています。作りは単純です。
じゅうたん祭り開催中のクレール・パイル長15mm程度の最高級サキノニーカーペット
今日はナイロン100%のサキソニーカーペットを紹介します。
先ソニーとは、パイル長を15ミリ前後で、より糸に熱を加え、密に打ち込んで撚りが戻らないように(ヒートセット)した、カットパイルカーペットのことです。
見た目は太いパイルが高密度に織り込まれ、非常に高級感がある風合いです。ヒートセットで撚りが戻らないパイル糸を使っているので、パイルの粒感がはっきりしています。高密度でパイルがひしめき合っている様がはっきりわかります。パイル長もとても長いのでまあさしく歩行感は沈みこむ感じでふかふかです。価格は非常に高いのですが、それに見合う満足が得られます。
シンコー ミニヨン 画像クリックで詳細ページへ
サンゲツ サントパーズ 画像クリックで詳細ページへ
価格も高級すぎてたくさん売れる商品でないからか、色展開が少ないのが難点かもしれません。遊び毛の出ない清潔感とふんわりした感触から寝転がっても気持ちの良い日本の生活習慣に合ったカーペットと言えます。
じゅうたん祭り開催中のクレール・パイル長10mmのレベルカットナイロンの最高級の定番品の紹介
BCFナイロン100%のパイル長7mmカットタイプの定番規格は、昨日紹介しましたが、5mm~10mmのパイル長のレベルカットで、しっかりした撚りがかかった糸を使い、高密度に織り上げたカーペットの形状を「プラッシュ」と呼びます。この「プラッシュ」タイプの最高級ナイロンカーペットを紹介します。パイル長が10mmになるとさすがに踏みごこちはふかふかで、歩くと沈みこむような感じがします。見た目に加え、使っていてもその高級感を実感できるカーペットと言えます。
シンコール クリオネ 画像クリックで詳細ページへ移動
ナイロンの中でも耐久性と耐薬品性や耐光抗堅牢度に優れた原着ナイロンを使用しています。なんといっても遊び毛が出ないのがうれしいです。
東リ ニューメイム 画像クリックで詳細ページへ移動
ナイロンでありながら、柔らかな手ざわりでウールに匹敵するような仕上がりです。とても明るい色で清潔感があります。やはり経験の違いか、他社よりも色のレベルが一枚も二枚も上手です。
じゅうたん祭り開催中のクレール・パイル長7mmのレベルカットナイロンの定番品の紹介
BCFナイロン100%のカットタイプの定番規格は、パイル長7mmの高耐久カーペットです。生機の状態で染める後染めで多色展開が容易なのが特徴です。これも東リが先発で発売し好評をはくしたことから各社が追随し、定番規格となったもです。ちょうどウール100%のカットパイル定番規格をナイロンで再現した形ですが、ナイロンの耐久性と遊び毛の出ない清潔感で家庭用としても大人気でロングセラー品となっています。
各社の商品を紹介します。
シンコー ニューコスモ 画像クリックで詳細ページへ移動
東リ ニューレモード 画像クリックで詳細ページへ移動
サンゲツ サンオスカー 画像クリックで詳細ページへ移動
各社ともほとんど同じ規格ですが、撚りが強く粒感がはっきりして、カチッとした仕上がりになっているのは東リのニューレモードで、色展開でも東リに一日の長があるように思えます。ただし、当店販売価格はサンオスカーが一番お安くなっています。
じゅうたん祭り開催中のクレール・ナイロン3色ミックス定番品の紹介
ナイロンカーペットは、繊維の性質の違いや、染色方法に加え、タフテッド技術により様々なタイプのカーペットが製造されています。その耐久性の高さを生かし、家庭用だけではなくオフィスやホテル等のデザイン性が求められる空間に使われるからです。
今日からは、ナイロンカーペットの製法をからめ、具体的に紹介していきます。
まず、カーペット市場で最もロングセラーなのが、3色ミックスのマルチカラーループカーペットです。製法は、性質の違う3種類のナイロンを1本に束ねたパイルでタフトされたカーペットの生機(バッキングがされていない状態のカーペット)に2種類の染料(酸性染料とカチオン染料)で一度に染色、3色ミックス感のあるマルチカーペットに仕上げるものです。その配色は、同じ色で濃淡2色とそれとはまったく違う1色の計3色です。
このタイプのカーペットは、東リのグレースが最も古く、その耐久性と意匠性、使いやすい価格体のカーペットとして、オフィスやマンションで多く採用され、家庭用にも浸透したことから、ナイロンカーペットの象徴的存在として今でもロングセラー商品として販売されています。ただ、マンションの販売競争によりカーペットの主力はアクリルの廉価品にシフト、その販売量は暫減していきました。
ブランドメーカー各社このタイプの対向品を備えサンゲツ、シンコールも同じアイテムを持っています。
各社良く似た仕上がりですが、やはり発色性とミックス感において、東リに一日の長があるように思われます。
東リグレース 画像クリックで詳細ページへ移動
シンコールタフィー 画像クリックで詳細ページへ移動
シンコー ミール 画像クリックで詳細ページへ移動
サンゲツ サンライム 画像クリックで詳細ページへ移動
じゅうたん祭り開催中のクレール・ナイロン多彩な加工方法
ナイロンは、へたりに強く耐久性があるので、家庭用だけではなく土足歩行のスペースに使えるカーペットにも多く使われています。店舗やホテル等では、耐久性に加え、デザイン性も求められるため、様々な技術で意匠性の高いカーペットがナイロン素材で作られています。プリントや織りカーペットを除いて、タフトマシーンの性能や染色方法を駆使しマルチカラーのカーペットが開発されてきました。
その技術の中で、ナイロンは染色方法が多彩です。先に説明しました原着、糸の状態で染める先染め、主に三角錐の糸巻き状態で染めるチーズ染色が多いと思われます。タフトした白い生機(きばた)の状態で染める後染め(反染め)。
この後染めにナイロンの汎用性の高さが凝縮されています。代表的なナイロンカーペットに3色ミックスのマルチカラータイプがありますが、これは性質の違う3タイプのナイロン糸を一定の割合で1本のパイルに束ね、予めタフトした白生機にカチオン染料と酸性染料という性質の違う染料を混ぜて、生機に一気に染着させる方法で染め上げます。3タイプのナイロン糸というのは、一つは、カチオン染料では染まるが、酸性染料では染まらない糸、後の二つの糸は、酸性染料では染まるがカチオン染料では染まらない性質を有し、同じ酸性染料で一方は濃く、一方は薄く染まるという性質を持っています。この性質により、結局濃淡2色とまったく違う色という3色ミックスのカーペットが出来上がるという仕組みです。
その他、スペースダイと呼ばれる糸染めは1本に糸をマルチカラー(6色程度)に染める染色法歩で、この糸を使ってカーペットにするとランダム感があって使っている色数以上に多色の広がりを感じさせる個性的な仕上がりになります。横に並べた糸を一定のスピード動かし、染色用の筆を左右に振りながら書くようにして染色します。スペースダイには他のやりかたもあるのですが、私が見たのはこの方法でした。機械化はされていますが、けっこう原始的なしくみを使っています。
サンゲツのサンパッションはそれに当たりますが、フリーカットができないので、当店では不採用になっています。











































