じゅうたん祭り開催中のクレール・カーペット用ウールの糸洗い加工
ウールカーペットの中に糸洗い表示が付いているカーペットがあるのをご存じでしょうか。カーペットはパイルでできています。
ウールのパイルは、細かい工程を省くと、おおよそこのような工程を経て出来上がります。 ①刈り取ったウールの選別→②わたの状態で染色(トップ染め)→③紡績(わたの状態から糸に加工)→④クリール巻き(カーペット織機にセットするため円錐形の糸巻き状態)ざっとこのような手順で進められていきます。
糸洗い加工とは、③と④の間で糸をかせ状態(円形に束ねてある状態)にして石けん水で洗う工程をさします。洗う事により汚れや油分を取り除きパイルを清潔にすると同時に、発色性が良くなるという利点があります。
ウールは羊の毛なので、いろんな部位の毛が混じっています。背中の毛は日光や雨風を直接受けるので、過酷な条件に耐えてきた毛といえます。腹の毛は、羊は寝そべって休憩するので、汚れや不純物が混じっていることが多いです。お尻の部分は糞まみれとも言えます。もっとも高品質と言われるのは首の下の毛で、外敵要因に影響をうけないので、柔らかく清潔な毛として珍重されます。
ウール全体としては、繊維として使えるかどうかを、選別という工程で、人間が判断して使えないものは捨てているのですが、目に見えない汚れは最後まで残るかもしれませんし、紡糸の最初の工程で、静電気防止のためウールのわたに油を混ぜるので、その油脂分は最後まで残ります。
これら不純物を取り除くのが糸洗い加工になります。ウールカーペットで糸洗い加工表示があるものはごくわずかです。 裸足で歩いたり、直接座ったりする日本の生活様式では、糸洗い加工は欠かせない付加価値と思います。
糸洗い加工のウールカーペットを紹介します。











